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ニュース 2022/10/18

画像生成AI「Stable Diffusion」開発会社、約150億円の資金調達を実施。

画像生成AI「Stable Diffusion」の開発会社である英Stability AIは10月17日(現地時間)、1億100万米ドル(約150億円、1米ドル=149円換算)の資金調達を行った。画像や言語、音声、動画、3Dなどの一般および法人向けのオープンAIモデルの開発を加速させるという。

Stability AIに投資したのは、ベンチャーキャピタルの米Coatue Managementと米Lightspeed Venture Partners、米O’Shaughnessy Ventures LLCの3社。Stable Diffusionはオープンソース化された画像生成AIであり、ライセンスを明記することで営利・非営利問わずに使用できる。画像生成AI「Novel AI Diffusion」(Novel AI)のベースとしても利用されている。日本においても、日本語版「Japanese Stable Diffusion」やLINEのAIチャットbotサービスなどが公開されている。

Stability AIは「Stable Diffusionは8月のオープンソース化の後、世界中の20万人以上の開発者がダウンロードした」と説明。Stable Diffusionのβ版として同社が公開していた一般向けサービス「DreamStudio」は、50カ国以上で100万人以上のユーザーが登録、1億7000万枚以上の画像を生成したという。

発表に際して、Stability AI CEOのエマード・モスターク氏は以下のようにコメントした。「AIは、人類最大の課題の解決を約束する。しかし、この可能性を実現できるのは、技術がオープンで誰もがアクセスできる場合のみである。Stability AIでは、開発者コミュニティの手に力を取り戻し、画期的な新しいアプリケーションへの扉を開いていく。これらのコミュニティをサポートするこの分野の独立した事業体は、真の価値と変化を生み出すことができる」

2022年8月のローンチ以降、Stable Diffusionは世界で20万人以上の開発者にダウンロードあるいはライセンスが供与された。開発者以外でもStable Diffusionを使った画像生成が可能なサービス「DreamStudio」には50カ国以上から100万人を上回るユーザーが登録しており、これまでに1億7000万枚以上の画像が生成されたという。